セクシュアリティ・性的指向の意味は辞書だけで完結せず、本人がどの言葉を使うかが最も重要です。
ABOUT
セクシュアリティ・性的指向について
性的指向(Sexual Orientation)は、恋愛感情や性的な関心がどの性別に向かうか(向かわないか)を表す言葉です。異性に向かうヘテロセクシュアル、同性に向かうホモセクシュアル(ゲイ・レズビアン)、複数の性別に向かうバイセクシュアル、性別を問わないパンセクシュアル、性的な関心を持たないアセクシュアルなどが含まれます。
セクシュアリティはより広い言葉で、性的指向に加えて、性自認や性表現まで含めた「その人の性の在り方」全体を指して使われることもあります。文脈によって指す範囲が変わるため、この2つの言葉は使われている場面ごとに意味を確認するのが確実です。
大切な前提は、性的指向は本人が選んだり変えたりするものではなく、治療の対象でもないということです。「いつか異性を好きになる」「治る」といった考え方は、現在の医学・心理学の立場では明確に否定されています。
ESSENTIAL KNOWLEDGE
セクシュアリティ・性的指向を理解する4つのポイント
セクシュアリティ、性的指向、性自認、ジェンダー表現を混同しないための基礎知識を、関連する言葉と一緒に解説します。
服装、声、身体的特徴、医療歴から、性自認や性的指向を決めつけません。
戸籍名、過去の名前、治療、手術、家族への説明は、本人が話さない限り尋ねません。
交流、医療、就労、サービス利用では必要な情報が異なります。目的に沿った一次情報を確認します。
PRACTICAL GUIDE
セクシュアリティ・性的指向を正確に理解するために
性的指向と性自認の混同は、最もよくある誤解です。トランス女性(性自認の話)の恋愛対象(性的指向の話)は人それぞれで、「性別を変えたのだから異性が好きなはず」という推測は成り立ちません。軸が違う話は、別々に考える必要があります。
恋愛の話題になったとき、相手の性的指向を決めつけた聞き方(「彼女いるの?」)ではなく、開いた聞き方(「パートナーはいるの?」)をするだけで、話しやすさは大きく変わります。カミングアウトを受けた場合は、本人の許可なく他の人に伝えないこと(アウティングの禁止)が絶対のルールです。
押さえておきたいポイント
- 恋愛の話は決めつけない聞き方をする
- カミングアウトは本人の許可なく共有しない
- 「治る・変わる」という前提で話さない
- 知らない言葉が出たら本人の説明を優先する
STEP BY STEP
初めて調べるときの流れ
- 01言葉の背景を知る
セクシュアリティ・性的指向の一般的な意味と、時代・文脈による違いを確認します。
- 02本人の表現を尊重
プロフィールや本人が示した名前・呼称をそのまま使います。
- 03目的に合う情報を選ぶ
文化、生活、交流、サービスなど、調べたい目的に合う情報源へ進みます。
- 04プライバシーを守る
無断撮影、公開、個人情報の詮索を避けます。
EXPLORE
テーマから詳しく見る
知りたい内容を選んで、関連する案内へ進めます。
RESPECT & SAFETY
大切にしたい3つのこと
本人が希望する名前や呼び方を優先します。
性自認やサービス内容を推測しません。
料金、規約、撮影、年齢条件は公式案内で確認します。
FAQ
セクシュアリティ・性的指向のよくある質問
セクシュアリティ・性的指向は外見だけで判断できますか?+
選べませんし、変える必要もありません。性的指向は本人の意思で決めたり治療で変えたりするものではないというのが、現在の医学・心理学の一致した立場です。「そのうち変わる」という言葉は、善意でも本人を否定する言葉になります。
セクシュアリティ・性的指向と似た言葉は同じ意味ですか?+
重なる場合はありますが、同じとは限りません。本人が使う呼称と、その場面で何を説明している言葉かを確認してください。
本人への呼び方に迷ったらどうしますか?+
属性を推測せず名前で呼び、必要なら希望する呼び方を簡潔に確認します。
写真を撮影・共有してもよいですか?+
本人と施設の明確な許可が必要です。許可のない撮影、保存、SNS投稿、第三者への共有は行いません。
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